Vol.395 2024.1.16

音楽・美術の旅 メールニュース
 
Column

家族旅行 その1

年末に一泊だけの旅へ出掛けた。

ミラノに暮らしながら、一年を通してあまりないチャンスに家族こぞってどこかに出掛けるのがこれまでの習わしというか、楽しみのひとつであった。

こどもたちが幼いうちはちょうどクリスマスのあたり、オーストリア国境沿いの冬山にスキーに行っていた。小学校に通い始めたこどもたちにスキーを覚えてもらいたくて、ミラノに住んでいる友人家族とこぞって出掛けたものである。

こどもたちが少しばかり大きくなると、イタリアの方々を訪ねている。それぞれがこの国の歴史や風土などに興味を持ちはじめたあたり、自分たちの行きたいところがあるとそれを提案してくれるようになったからである。
最初の旅はローマ、娘が14歳、息子が12歳のやはり年の瀬だった。

わたしにとってローマは、日本からやってくる人々の案内役として事あるごとに訪れた街であり、イタリアオペラの殿堂のひとつオペラ座(ローマ歌劇場)があったので、少なくとも年に二度ほどは足を運んでいた。しかしプライベートでここへやってきて、自由気ままに周遊するということはかつてなく、ローマについてある程度の知識はあったものの、何からも拘束されずにそぞろ歩いたことがなかったので自分にとってもよい機会であった。3泊をゆっくり巡った旅は、こどもたちに好評だったこともあって、その後フィレンツェ、ヴェネツィア、ナポリ、ヴィチェンツァ、パドヴァなど年末、あるいは年始をつかって家族で探訪したものだ。

大学を卒業した娘が日本に就職したことで、家族で集う機会は極端に少なくなった。それでも年末には都合つけて戻ってきてくれているので、そうなると多少無理してでもどこかへ繰り出そう、ということになる。

22年から23年に掛けての年末年始はパリへ出掛けた。3泊の行程は、わたし自身ちょうど重度の腰痛に悩まされていた時期と重なったことで、醍醐味であった美術館巡りに同行できず苦渋の旅に。オランジュリー、マルモッタンともかくオルセーやルーブルまでも自身見送らざるを得なかった。みなに迷惑を掛けた詫びにパリの美食をふんだんに振る舞う、という罰則まで科せられるのだが、そのような懺悔が功を奏してか何とか面目を保つことができている。移動すれば痛みありと顔を歪めるだけのパリではあったが、それでも家族の歓ぶ顔があってすべてが終わってしまえばそれが何よりということであろうか。

そしてこの年末年始も僅か一週間ではあるが娘が戻ってきてくれた。一週間のうちに二日は時差のある日本とのリモートワークをこなさなければならないハードなスケジュールながら、「今回はあまり時間がないから一泊でフィレンツェね」とすでに主導権をもっていかれている。

堂満尚樹(音楽ライター)
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ヨーロッパ音楽の旅
2024年4月以降の予定ツアーのお知らせ♪

2024年4月以降のツアーを下記の通り予定しております。
企画実施が決まり次第、順次パンフレットを作成していきます。
パンフレットを早めにご希望の方はどうぞお気軽にご連絡下さい。

★予定ツアーの一部をご紹介します★
ウィーン滞在 珠玉の音楽紀行7日間<5月出発>
ムーティ指揮ウィーン・フィル、ウィーン国立歌劇場C.ティーレマン《ローエングリン》&《フィガロの結婚》鑑賞!

グラインドボーン音楽祭&ロンドン、バルセロナ 珠玉のオペラ紀行9日間<6月出発>
[旅行期間:6月10日(月)~6月18日(火)](予定)
カウフマン&ラドヴァノフスキー《アンドレア・シェニエ》、カウフマン&ヨンチェヴァ&ラチヴェリシュヴィリ《アドリアナ・ルクヴルール》、
グラインドボーン音楽祭で《カルメン》、《魔笛》鑑賞!

ベルリン&ウィーン&アムステルダム 名門オーケストラめぐり11日間 <6月出発>
「ベルリン・フィル」、「ウィーン・フィル」、「ロイヤル・コンセルトへボウ管」公演を鑑賞!

ヴェローナ音楽祭&ミラノ・スカラ座8日間<7月出発>
[旅行期間:7月8日(月)~7月15日(月)](予定)
イタリア・ヴェローナ音楽祭と、ネトレプコ&アラーニャ出演、ミラノ・スカラ座《トゥーランドット》公演を組み合わせた夏のイタリアオペラツアー!

ミュンヘン・オペラフェスティバル&バイロイト音楽祭9日間<7月出発>
[旅行期間:7月29日(月)~8月6日(火)](予定)
カウフマン、ダムラウら、スター歌手が集結するミュンヘン・オペラフェスティバルと、バイロイト音楽祭で新制作《トリスタンとイゾルデ》または
《タンホイザー》を鑑賞!
など・・・

【催行決定】
華麗なるメトロポリタン・オペラ!ニューヨーク6日間
<2024年3月13日出発> 
※プレミアムエコノミークラス新たに設定しました!!

2023-24シーズン後半の注目公演!
リーゼ・ダーヴィドセン&B.ジェイド出演、期待の新演出、ヴェルディの《運命の力》!
2つの不朽の名作《ロメオとジュリエット》(N.シエラ&B.ベルナイム)
《蝶々夫人》(E.ブラット&M.ポレンザーニ)など、
旬のスター歌手らが揃うMETならではの魅力のオペラツアーです。
ご滞在はバスタブ&ウォシュレット完備、和のおもてなしで定評ある観光に至便な「ザ・キタノ・ニューヨーク」をご用意しました。


■ツアー概要■
2024年3月13日(水)~3月18日(月)4泊6日

利用航空会社:全日空
利用予定ホテル:ザ・キタノ・ニューヨーク
旅行代金:798,000円(2名1室利用エコノミークラスお1人様あたり)
※オペラ3公演チケット込み
プレミアムエコノミークラス追加代金 320,000円 (新設)          
※ビジネスクラス追加代金 667,000円

(C) Jonathan TichlerMetropolitan Opera

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バリトンの巨匠 レオ・ヌッチ ソロ・コンサート

レオ・ヌッチ リサイタルへの期待
 バリトンのレオ・ヌッチは、イタリア・オペラの黄金時代の伝統につながる最後の大歌手です。よくコントロールされた輝かしい美声と人間味にあふれた演技を武器に、ヴェルディの諸役をはじめとするイタリア・オペラの役柄で半世紀以上活躍してきました。ヌッチにかかると、アリア1曲でもそのオペラ全体のドラマが伝わるのです。
 ファンを大切にすることでも知られ、コンサートの会場はいつも暖かな空気に包まれます。モットーは 「人生の全てを愛すること」。私がご一緒させていただいた郵船トラベルのツアーでも、彼の名舞台とお人柄に多くの方々が魅了されてきました。
 この2月、そのヌッチが久しぶりの来日を果たします。80歳を超え、コロナを乗り越えての愛する日本への復帰です。主催者から、郵船トラベルのメルマガ読者の皆さまに特別割引のご案内をいただきました。「至芸」に触れる好機、どうぞ、お聴き逃しのないように!(音楽評論家 加藤浩子)


バリトンの巨匠 レオ・ヌッチ ソロ・コンサート

2023年2月7日(水)18:30 開演(17:45開場)ピアノ伴奏
東京オペラシティコンサートホール<イタリアのセレナータ&オペラの名曲>※ヌッチのトーク付
S席22,000円 ⇒ 優待価格15,000円

2023年2月10日(土)14:00 開演(13:15開場)オーケストラ伴奏
サントリーホール <ヴェルディ・プログラム>
S席26,000円→優待価格19,000円

【出演者】素晴らしい組み合わせでお届けします。
バリトン:レオ・ヌッチ 《バリトンの巨匠、生ける伝説》
ピアノ:ジェイムズ・ヴォーン(2/7のみ) 《スカラ座で絶大な信頼を得ているピアニスト》
指揮者:フランチェスコ・イヴァン・チャンパ(2/10のみ)《イタリアで人気の若手指揮者》
演 奏:東京フィルハーモニー交響楽団(2/10のみ)

お申込み専用URL https://r-t.jp/nucci_yutai
パスコード:yusen2024nucci
お申込期間:2024年1月16日(火)16:00~25日(木)23:59 

※予定枚数終了の場合はご了承ください。また、未就学児の入場はご遠慮ください。
※コンビニ決済のみ(コンビニ決済手数料220円と発券手数料110円/枚が別途かかります)
※演奏曲目や詳細は公式サイトでご確認下さい。 https://r-t.jp/nucci 
※公式サイトでは優待販売はしておりませんので、必ず専用URLをご利用ください。
※電話連絡先:楽天チケットサポートセンター 050-5893-9366

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